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昇格論文 タイトルは「先決め」か「あと決め」か

time 2020/12/31

昇格論文 タイトルは「先決め」か「あと決め」か

昇格論文の書き方で悩むビジネスパーソンはとても多い。

昇格試験シーズンになってくると、当社に作成・添削のご依頼をよくいただき、また、内容のご相談をよくいただく。

その中で、比較的平易なご質問が「タイトルの付け方」だ。
短い言葉で表現しなければならないからこそ、悩むところなのだろう。

皆さんの参考にしていただくべく、当社の昇格論文のタイトル付けについての考え方をお伝えする。

 
二人の大学教授の考え方

はじめに、論文と言えば大学教授、ということで、私が大学院時代にお世話になった指導教授2人の考え方から見てみよう。

1人は税法が研究分野の教授。

その教授は、タイトルはもちろん、目次も先に決めるほうが良いという立場の方だった。はじめに論文の骨子・内容をしっかり決めて、その上で書いていくという、内容先決めだからテーマも目次も先に決まる、と言う考え方だ。

 

もう1人は言語学が研究分野の教授

その教授は、タイトルは論文ができてから決めるほうが良いという立場の方だった。曰く「論文を書き進めていく中で、その内容や言及の仕方は少しずつ変わっていく。だからタイトルは論文をある程度完成まで持って行ってから決めたほうが、決めやすい」とのことだった。

 
私は論文を2本書いているので、上記の教授お二人の両方のやり方を経験した。
どちらがタイトルを決めやすかったかと言えば、どちらも決めやすくなかった(笑)。そもそも当時20代(もうずいぶん昔)の院生にとって学術論文を書くこと自体が難しかったからだ。

そのうえで、前者の教授の方法は「この論文では何を書くかを決める」という旗印を立てる意味で、先にタイトル付けを行うのは有用だった。要は先にタイトル(見出しも)を決めることで書くべき内容が固定されるのだ。たとえば、「部門内の後進育成の仕組みづくり」というタイトルであれば、論文の内容はあくまで自身が所属する部門内のいわば人材育成の仕組みづくりの話しに特化されるため、話が右に左にと迷走することはない。この点では非常に優位だった。

後者の教授の方法は、さまざまある「論じたい内容」を突き詰めていき、できあがった論文にタイトルを付ける点で、論文作成時の振れ幅(あるいは自由度)が大きかった。つまり、結果(できあがった論文の内容)としてのタイトルを付すというものだ。

どちらの方法がお薦めというものではないが、あなたが今の段階である程度論文の骨子を決めているのであれば前者のやり方を採用すればよいと思うし、まだ構想段階で何も決まっておらず、今後も骨子を決めるのに四苦八苦しそうであれば後者を採用すればよいと思う。

 
昇格論文と学術論文はかなり異なる

実際のところ、昇格論文は学術論文と大いに異なる。

一言で言えば、アカデミックであるかどうか、が最も顕著な違いなのだが、普段、当社がお客様の昇格論文の作成・添削をしていて感じるのは、会社側が設定している「昇格のための論文」は、学術論文ほどの難解さはなく、決意表明に近い位置づけのものが多い。

すなわち、現在の自身あるいは部門の課題を抽出し、それをどのように解決していくか、そして自身はどのようにそれに貢献していくかということである。

これらはすべて、自身の社内での経験に由来しているため、書くべき内容は、あなたの頭の中に浮かんできやすいはずだ。であれば、上記の前者のタイトルの付し方でも後者のタイトルの付し方でも、どちらも良いということになる。

書くべき内容が頭の中に浮かんできやすいのであれば、という前提だが。(それが難しいので当社のサポートが必要というお客様が多い)

 
タイトルは中身の超超超要約

結局のところ、タイトルをどう付すかというよりも中身をどうするかのほうが、よっぽど重要だ。

論文の作成の経験がない、あるいは少ない人は、タイトルを決めるときになんとなく表層的になりがち、簡単に言うと「えいや」で適当に決めてしまいがちになるが、タイトルは中身の超超超要約したものであるから、中身が(骨子も全体も)できていないのにタイトルを考えたところで、優れた表現ができるはずもない。

その意味で、上記で示した大学教授2人のやり方というのは、先出しか後出しかにせよ、中身がしっかりと決まっているからこそ、その中身を端的に表すタイトルができるのである。

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朝日新聞に掲載されました。
ずいぶん昔の、弊社の別業務のことが中心なのですが、2006年当時、志望動機の作成業務を行なっていたことがうかがえ、弊社の歴史をお感じいただけると思います。