昇格試験におけるケーススタディの対策において、「問題点の把握」は非常に重要なステップです。
なぜなら、問題点が起点となって解決策ややるべきことを提示していくことになるからです。
以下では、ケーススタディでの問題点を効率的に把握するためのポイントを挙げていますので、是非、学習の材料にしてください。
1. ケースの概要を理解する
ケース全体の文脈を読み解き、背景、状況、関与する人物や組織などの基本的な情報を明確にする。
2. キーポイントの抽出
ケースに記載されているデータや事実をもとに、重要なポイントや際立っている情報をピックアップする。
3. 問題点の特定
ケースにおいて、何が問題となっているのかを具体的に特定する。
それは表面的な問題なのか、それとも根本的な問題なのかを考える。
4. 問題の原因を探る
特定された問題が発生した背景や原因を分析する。
直接的な原因だけでなく、間接的な原因も考慮する。
5. 影響範囲の評価
問題が組織や個人、プロジェクト等にどのような影響を及ぼしているかを評価する。
6. 優先順位の決定
複数の問題点がある場合、どの問題を優先して解決すべきかを決める。
緊急性、重要性、影響の大きさなどを基準にして優先順位をつける。
7. 問題点の列挙
上記の分析を通じて明らかになった問題点をリストアップする。
問題点を具体的かつ明瞭に理解すること。
8. 論理的な流れを確認
問題点の列挙が論理的であり、情報が整理されているかをチェックする。
9. 他の視点からの検証
自分の考えに偏りがないか、他の視点からも問題点を検証する。
ただし、考えに偏りがある自体悪いことではない。それは自身が考える一つの切り口だからである。
10. フィードバックの収集
可能であれば、他者からのフィードバックを得て、問題点の把握に漏れがないか確認する。
ポイントは、客観性を持ちつつも、問題に対する深い理解と洞察を磨くことにあります。
問題を解くというよりも、「自分ならどうするか」という主体性を持ってケースを読むことで理解が深まります。
ケーススタディ 模範解答の作成はこちら
https://www.nieber-p.info/job/paper/case-study/
