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昇格論文 サンプル 開発部門

time 2022/07/16

製品開発部門と営業部門の分断によって、開発能力を押し下げている。それを解消するためには、両部門のコミュニケーションが必要で、製品開発部門にも営業能力が必要であるというストーリーの昇格試験の小論文サンプル。

 

2020年の中計では、当社が主体的に製品を顧客に伝える提案型の重要性が高らかに宣言された。私はこれを野心的な目標であると感じており、同時に、私を含めた開発本部の人員にとって大変好ましいことだと認識している。開発部門の本懐とは、顧客満足度を高める製品を創ることである。製品開発に関わらず無から有を生み出す行為は経験とそれによって得られる経験知(経験から得られる知識)を源泉とする。当社が主体となって開発する経験によってこの経験知が蓄積され、否応なく知識も技術も獲得することができる。それゆえ、今次の経営方針は開発本部を大いに成長させるものである。

しかし、これを為すために開発本部には乗り越えなければならない壁がある。それはほかでもない、顧客は今どのようなモノを求めているのか、より精緻に言えば、製品に何を期待し何を成し遂げたいと考えているのかといった顧客の潜在的欲求を把握できる体制が整っていないことである。たとえばIoT一つとっても言えることであるが、既存製品にインターネットを載せたものを、市場は本当に求めているのか、あるいは求めていないのか、そういった情報を持っていないのが当部門であり、またその種の情報を得る手段を持ち合わせていない。

周知のとおり、当社は大きく営業部門と開発部門で構成されている。双方とも一個独立した部門として、かたや営業、かたや開発を司っている。そして両者のつながりは極めて小さい。現在、それぞれの部門の部長が連携が進め、両部門の関係強化が図られているのであるが、部署レベルではほとんどと言っていいほどコミュニケーションをとる機会もなく、どの部署にどの人員がいるかなど把握できていない状態である。エンドユーザーの動向を知っている取引先と接触し関係性を築くのは営業部門であり必要な情報は営業部門に集約されているのだが、開発部門はそこには関知できておらず、これまでの製造の現場は顧客のことを知る機会がなかったのである。

この問題を解決する手段は二つ。一つは部署レベル・人員レベルを問わず営業部門とのコミュニケーションを取ることが当然である環境を作ること、もう一つは、開発部門が営業機能を有することである。

私はこれまで、半導体搭載の技術者の立場から、部下10名を持ち、課のマネジメントを行ってきた。また、購買課に在籍していた頃から営業本部の各部署と密にやりとりをしていた。これらに高度な専門性を有しているかは不明だが、少なくとも、現場のマネジメントは得意とするところではある。私にとって他部門とコミュニケーションを取ることは日常であり、むしろそうでない現状に違和感を抱いている。その要因は極めて平易で、単純に他部署とコミュニケーションを取るという発想、機会がなかったため、誰もが「そういうものだ」と無意識的に思っていた節がある。であれば、私自身が営業部門との結節点となって双方を繋ぎ、そして、コミュニケーションを取ること、情報交換をすることはごく自然なことなのだという空気を部内に浸透させていく。また、ここ数年はコロナ禍により難しくなっているが、たとえば部門・部署を問わず、複数人の人員が食事の機会を持つことも意義深いことであるし、何気ない会話が与えてくれる示唆はみなの職務遂行に大いに役立つはずである。

他方、開発本部が営業機能を有する、といっても大仰なことではない。これまでは受け身の職務遂行をしていたのを能動的にすればよいのだ。顧客の元に向かい直接話を聞く、顧客から直接連絡を受けるようにするなど、開発本部を「製品開発そのものを業務とした組織」から「製品開発のために必要なことをすべて行う組織」に意識を変えていく。自分から顧客に積極的にアプローチをしていかなければ顧客の潜在的欲求は把握できないため、顧客満足を得る優れた製品開発には至らない。また、顧客の声がなければ独創性は独りよがりにとどまり普遍性を持たせることができない。まずは私自身が率先して顧客と話し、顧客の話を聞くことで、それを部内に持ち帰り報告する。その報告には玉石混交の情報があり、それを精査して肺活に反映していくこと自体、部員にとっては魅力的に映るはずである。そして、みながそのような魅力を自らの行動によって得てもらうようにしたい。

普遍性を帯びた製品開発は、ありふれたものの集合体ではなく、強い独創性を持って多くの取捨選択・試行錯誤の末に行き着く境地である。その原資として顧客の潜在的欲求やフィードバックなどの情報が必要であるし、製品の作り手である開発本部の人員みなの熱意と努力が欠かせない。また、いつまでも愛していただける空間を創るためには、自分自身が愛せるほど優れたものにしなければならない。突き詰めれば、何より私たち自身がモノづくりを行う職業人として、自分が誇りを持っていると正直に胸を張って言える必要がある。現場のマネジメントに一日の長がある私が部長職の任をお預かりした暁には、モノづくりの喜びと崇高さを伝え、みなの職務意識の向上を図っていく決意である。

※この例文は知的財産権で保護されています。

 
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朝日新聞に掲載されました。
ずいぶん昔の、弊社の別業務のことが中心なのですが、2006年当時、志望動機の作成業務を行なっていたことがうかがえ、弊社の歴史をお感じいただけると思います。