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南山大学附属小学校【考】

time 2020/10/17

愛知で私立小学校の進学を希望する場合、選択肢が限られています。
南山大学付属小学校、名進研小学校、そして椙山女学園大学附属小学校です。

保護者はこれら3校から選ぶことになりますが(椙山は女子だけ)、3校それぞれで異なった「色」を持っているため、選びやすさがあります。

この稿では、当社に最もよくご依頼をいただく南山小学校について、実際に原稿を作成する中で気づいた点をお伝えし、受験予定のご家庭の助力になりたいと思います。

 
宗教教育を前面に押し出した南山大学付属小学校

南山小学校の特徴で最も顕著なのはキリスト教教育です。

キリスト教系の学校は、聖書と礼拝を重視するプロテスタント系と、伝統を重視するカトリック系、大きく2つに分かれます。
一般に、学校生活の中に宗教教育が色濃く出るのはカトリック系だと言われています。(もちろん学校によりますが)

南山は後者、カトリック系の学校です。

ウェブサイトをご覧になってください。見るからにキリスト教教育の色が強く出ているのがお分かりいただけると思います。

願書を書く時の注意点としては、キリスト教教育を肯定すること、これが必須となります。

ここで不安になるのは「我が家はクリスチャンではない」ということですが、南山はクリスチャンであることを求めているわけではないので安心してください。

当社のお客様から「実際に南山に通っているご家庭の話」としてうかがったのは、「入学して実際に学校生活を送ってみると、そんなに規律を求められるような厳格さはなく、のどかな、優しい雰囲気ですよ」とのことでした。

これは、感じ方に個人差があるため鵜呑みにはできませんが、参考意見として心に留めておいてほしいと思います。

 
自身と他者を大切にする

また、あまり「学習」「進学」を強く押し出していないのも特徴です。

「かけがえのないあなたと私のために」は本校の象徴的な言葉であり、神様の下で人間は誰もが同じであるという捉え方をしています。
その上で、自身を愛すること、他者を愛することを大切にしていることから、心根の優しさや気持ちのありようを健やかにすることに重きを置いているように、外目からは見えます。

志望理由や家庭の教育方針では、これらを肯定する書き方をする必要があります。

 
大学までの一貫

そして、大学までの一貫校であることです。

エスカレーターで大学までいけるから、受験をしなくて良いのがメリット、ではあるのですが、一貫の仕方が少し変わっています。

中学と高校が、男女「共学」ではなく「併学」なのです。つまり、男子も女子も募集しているが、学ぶところは別。それゆえ、実質は男子校と女子校になります。

中高の多感な時期を、男子だけで過ごす、女子だけで過ごすことを気にされるご家庭が多いのではないかと推察できます。

「併学」には理由があるはずなのですが、今のところ、当社は把握していません。

 
「校長のあいさつ」が少し分かりにくい

志願者の保護者は、無意識的に感じているかもしれません。

本校のウェブサイトの「校長のあいさつ」を一度はお読みになったと思いますが、正直、文章が分かりにくいです。

「優しさ」は要は自己肯定感を養うと言いたいのだと思います。「厳しさ」は学校を主体とする厳しさと子供を主体とする厳しさが混在していてよく分かりませんが、自分で選択することの厳しさを子供に教えると言いたいのかもしれません。

どうしても、ふわっとしか伝えられない内容ではあると思いますが、このごあいさつを読んだ保護者は少し混乱するのではないかなと感じます。

(追記:2021年度から文章が変わり、理解しやすくなっています)

 
受験するご家庭の声

当社のお客様からは、このような声があります。

「心を育んでくれそう」
「所作や立ち居振る舞いなど、しっかり教育をしてくれそう」
「平等に扱ってくれそう」

いっぽうで、

「娘にはいいと思うが、息子には優しすぎる学校なんじゃないか」
「外から見ていると、宗教教育のことばかりで実態が分かりづらい」

という声もあります。

ご家庭が何を重視しているかによるため、良しあしを論評するのは野暮ですが、一つ明らかなのは、これといった教育目標がない、あるいは教育目標はあるが実態に反映されてない学校やいまだに存在する偏差値教育を重視する学校と比べて、本校はキリスト教教育という確固たる芯を持っている学校であるため、ブレないという意味では信頼に足る学校です。

 
願書は自由記入欄

願書の記入欄は、志望理由や家庭の教育方針など、項目ごとに分かれておらず、罫線が引っ張られているだけの「自由記入欄」です。

もっとも、カッコ書きで(本校を志望した理由、志願者の様子等)と書かれているため、項目ごとに分かれてはいないものの、実質は、志望理由・家庭の教育方針・志願者の様子で構成すべきと見てよいでしょう。

家庭の教育方針とは書かれていませんが、志望理由と志願者の様子を書くにあたって、必然的に家庭の教育方針に触れるため必要となります。
構成を考えると志望理由・家庭の教育方針・志願者の様子はセットにすべきです。

自由記入欄だからこその難しさがあるとすれば、項目が分かれていないため、構成が難しいことところです。しっかりとしたストーリーと柱立てを作ることが必要になり、それができないまま書き進めると、「何がおかしいか分からないけど、なんだかおかしい」文章になるため気を付ける必要があります。

 
 
表現の仕方には、技術とコツが必要です。
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代表者(技術責任者) 西山

 
 

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朝日新聞に掲載されました。 ずいぶん昔の紙面ですが、弊社の原稿作成の歴史をお感じいただけると思います。

 
 

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