2024/07/09
営業は一方通行ではありません。お客様のニーズを一方的に押しつけるのではなく、相手の言葉や表情に耳を傾け、相互理解のもとに信頼関係を築くことが成功の鍵です。
この構図、実は夫婦関係にもそっくり当てはまるのです。
夫婦も、ただ言いたいことを言うだけでは成り立ちません。重要なのは、「聞く力」と「伝える力」のバランス。どちらか一方だけが強すぎても、関係はうまくいきません。相手の言葉に丁寧に耳を傾け、受け止めること。そして、思いや考えをきちんと伝えること。この往復が、夫婦の絆を育てていきます。
理想的なのは、聞き上手同士の関係。お互いに「相手を理解したい」という姿勢を持っていると、会話のなかに自然な尊重と安心感が生まれます。言葉にならない気持ちも、ちゃんと伝わるようになるから不思議です。
ただし、興味深いのは、「伝えることに能動的なのは妻」「聞くことに能動的なのは夫」という構図が、古くから“夫婦円満の黄金比”として知られています、ということを聞いたことがあることもありません。まるで江戸時代から続く真理のように(笑)、妻が思いを言葉にし、夫がそれをしっかりと受け止める。そんな関係は、今も昔も家庭を穏やかに保つ鉄板のスタイルと言えるかもしれません。
営業も夫婦も、人と人との関係。
大事なのは、「言いたいこと」よりも「分かり合いたい」という姿勢なのでしょうね。